ヴントの心理学

「心理学の父」と言われたヴントはどのような学説を講座で発表したのでしょうか。
ヴントは「心」を実体として捉えるのではなく、ある瞬間に意識にのぼった経験の全体だと考えたのです。
・・・?ちょっとわかりにくいですね。
ヴントは、人間に意識されるあらゆる経験を実験の対象とし、彼は被験者に色々な刺激を与えて、その瞬間にどのようなことを意識したかという報告を求めました。
そして、この実験の方法は「内観法」といわれています。

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例えばみなさん、今少し目を閉じてみると、どのようなことを思うでしょうか。
車の音や時計の音、外の様々な音が意識されると思います。
しかしあなたの意識は、こうした「感覚」だけをとらえるわけではないのです。
人によっては子供のころのことを思い出すでしょうし、昨日のことが思い浮かぶ人もいるでしょう。
ヴントは、このような人間の意識に与える影響がどのような要素から成り立っているかを詳しく分析していったのです。

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ヴントは、いろいろな心的要素を結合して一つのまとまりとしてとらえる能動的な働きが、人間の心には備わっていると考え、これを「統覚」と呼びました。

心理学の講座で使われる教科書のなかには、彼の学説を「構成主義」と呼び、心的要素が機械的に統合されたものが人間の意識であると、彼が考えたかのように記されているものがあります。
しかしこれは誤解されていると思います。
「ね」「こ」という文字を見て、これを人間は、ばらばらにははとらえることはありません。「猫」という一つの言葉として認識する働きが心にはあるのです。

ヴントの他にも学説を唱えた学者はいましたが、ドイツの哲学的伝統として「はじめに全体ありき」という考え方が見られます。
それは、「個よりも全体を優先させる」というナチズムの考えにつながっていくことも心理学から考えると非常に興味深いと思います。

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